”Don’t think. feel!”(考えるな!感じろ!)
皆さんは”Don’t think. feel!”(考えるな!感じろ!)という言葉をご存じでしょうか? 1973年の映画「燃えよドラゴン」で、ブルース・リーが言った有名な言葉です。
私は、「理論的思考」をベースにする人間です。一つの行動を起こすのに、考えて考えて考えて、上手くいかなかったときのあらゆる結果を想定して、やっぱり行動を起こさないことも多々あります。そんな私ですが、時に「直感」や「インスピレーション」で動くという側面もあります。
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以前、楽しみに見ていたTBS日曜劇場「小さな巨人」で、主演の長谷川博己さん扮する香坂真一郎がいつも言う言葉……。
「私の勘です!」
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鈴木京香さんと長谷川博己さんの相性
私が占いをする時に、いつも意識している事があります。それは”お客様が聞きたい言葉を伝える”と言う事です。お客様が、物事の判断に悩んで相談に来られた時、その人に、神様が伝えたいメッセージがあります。「伝える」のは神様であり、「受ける」のはお客様です。占い師はあくまでも、神様とお客様をつなぐ「通過体」であるべきだと考えています。そのため、いつも心がけている事があります。それは「自分の思いをいかになくすか」と言う事です。
私の好きな漫画『ゼロ THE MAN OF THE CREATION』55巻「芸術との対話者」の中で、ルーブル美術館の修復家の話があります。
修復家とは、時間と共に劣化する名画を少しずつ修復し、後世の人が名画を楽しむことができるようにする専門職です。
雑誌記者のブランは「修復家は第二の芸術家だ」という内容の本を出します。彼はその本の中で「修復家は過去の芸術と対話することで、その芸術に第二の作家として想像力を発揮する」と主張しています。それに対し、修復家のボディエは、烈火のごとく怒り、次のように言います。
「作品のオリジナリティは、作家の精神から発した混じり気の無い創造力ただ一つに限らなければならんのだ」と。この言葉を聞き、なるほどと私は思いました。修復家は、自分自身を芸術家だと思っているわけではありません。修復家が自分を芸術家だと思って、作品を修復する際に自分自身の感性を加えてしまうとしたら、それは作品を壊してしまう事になります。
修復家は決して、余計なものを付け加えてはいけないのです。作品のオリジナリティを守るために、自分の存在を主張してはいけないのです。あくまでも、作者が本来作りたかったものだけを残すべきであって、余計なものを加えたり削ったりしてはいけません。
占い師の場合もそうだと思います。「神様の発したい言葉」に自分の思いを加えることなく、オリジナルのままお客様に伝える事こそ、占い師の本来のありかただと思います。あなたも、語りかける神様の言葉に耳を傾ければ、未来が開けるかもしれません。
ご意見、ご感想などがありましたら、お気軽にお伝えください。
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