1 人間関係の悩みを四柱推命で解決

 私たちの悩みの中で一番大きいと思われるのは、人間関係ではないでしょうか? 特に「村社会」の日本で暮らす私たちにとっては大きな問題だと言えます。

 小学校や中学校の義務教育で、国語算数理科社会などの基礎学力を学ぶ事はもちろん大事ですが、それと共に「集団で生活するためのコミュニケーション能力を身につけるために学校に行く」と理解している人も多いと思います。

 自給自足の生活をするなら、一人でも生きていけるかも知れません。しかし、自分で米や作物を育てたり飲み水を調達するのは容易ではありません。それよりも、既にある社会サービスを利用して生活した方が楽に生きられると誰もが知っています。しかし、それらを利用する時に大前提となるのが信頼関係です。

 人の一生で考えてみましょう。赤ちゃんは自分では何もできません。食事や排泄物の世話まで、親が全てをやってくれます。赤ちゃんは親に全てを任せています。毒を食べさせるとは思ってもいません。子育ては大変ですが、子どもの笑顔や成長が親にとっては報酬になります。

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 物心がついてきますと、親子の間で駆け引きが始まります。赤ちゃんの頃は、泣くだけで親が何でもしてくれましたが、言葉が話せるようになるとそうもいきません。親としても、子どもの将来のために躾(しつけ)をしなければいけないと考えます。泣くだけでは自分の主張が通らなくなります。いつか家を出て独り立ちするための準備が、ここからスタートします。

 おもちゃ屋さんで高いおもちゃを買って欲しい時、小さい子どもが駄々をこねて泣いている姿を見た事はありませんか? 裕福な家庭ならば「良いよ」と言って買ってあげるかも知れませんが、大抵は「ダメよ」と言われてしまいます。

 激しい子は床に寝転がって大声で泣くかも知れませんが、それでは余計に親を怒らせてしまい、無理矢理腕を引っ張られて連れて行かれるに違いありません。初めのうちは、どうして買ってくれないんだろうと不思議に思うでしょう。

 親によって何故買わないのかの言い分が違うと思いますが、何度も繰り返すうちに「泣きわめくだけでは無駄だ」と理解するようになります。ここで子どもは、自分のわがままが簡単には通らない事を学ぶのです。そして、相手の機嫌が悪い時には自分の主張が通りにくい事に気づきます。

 その逆に、相手の機嫌が良い時には自分の主張が通りやすいと気づく時があります。例えば、スーパーでいつもは手が出せない高級食材が安値で買えた時などは、母親の機嫌はかなり良いでしょう。そういう時には、いつもはねだられても買ってあげないものを買ってあげたくなるはずです。

 これは偶然の出来事でしょうが、日頃お手伝いなどを一生懸命してくれるから欲しいものを買ってあげる、と言われた経験などはないでしょうか? そのようにして子どもは、我慢や感情コントロールを学んでいきます。兄弟との関係においても、自然と人付き合いを学んでいく事でしょう。

 そして近所の友だちとの遊びを通して人間関係を学んでいきます。成長と共に関わる人が増え、同じ年頃だけでなく年上や年下との付き合いも学んでいきます。中学に進むと、部活などで先輩や後輩と言う関係性の中で過ごすようになります。

 親や兄弟との関係で経験した事を小学校で活かし、小学校で経験した事を中学校で活かしていきます。思春期を迎えると異性関係も意識するようになるでしょう。このように子どもたちは、親兄弟、友だち、先輩後輩、先生との関わり合いの中で、将来社会で生きていくための基礎的な事を学んでいくのです。

 その後、就職をすると更に複雑になっていきます。まずは同期入社の友人が出来、配属されると上司や先輩に出会います。生まれ育った土地で就職したのなら、知り合いはたくさんいるからそう難しくはないかも知れませんが、全く知らない土地で就職した場合、ゼロからの人間関係構築になります。

 中学受験や高校進学あるいは大学進学で、生まれ育った土地を離れる場合はもっと早い時期に経験する事になります。全国から集まってくるような学校ですと、方言や風習も違うでしょう。自分の故郷では当たり前だった事も、他の地域では当たり前ではないかも知れません。こういう経験を早い段階でしておくのは、とても良い事だと思います。

 同じ日本人でも、生まれ育った場所によって考え方が違います。私は就職で東京に出ました。雪国の田舎で生まれた事にコンプレックスを持っていたので、方言を出さないように気を使いました。東京で生まれ育った人と地方で生まれ育った人では出発点が違います。今となれば、たとえその人が東京出身でも元をたどればその人の親や祖父母が地方から出てきた場合がほとんどだとわかりますが、当時はそんな事を思いもしなかったのです。

 人は所属によって意識が変わります。世界で考えれば、アフリカの貧しい国に比べれば経済的に裕福な日本人である事が誇らしいでしょう。同じ日本人でも、アメリカのニューヨークに住んでいればもっと誇らしいでしょう。会社でも、有名な一流企業の社員であるだけで誇らしいはずです。もっと言えば、高級車に乗っているだけで優越感があるのではないでしょうか?

 経営者向けに「社員の帰属意識を高めるためには」と書かれた文章を読みました。帰属意識とは、組織や集団の一員という意識から生み出される感覚を指し、家庭や地域、社会、国、会社などの集団の中で、自らがその一部としての自覚を持つ事を言います。組織への愛着心が強くなる事によって、良好なコミュニケーションが育まれ離職率が低くなります。

 国にしても地域にしても会社にしても、集団に属している事で恩恵を受ける事もあれば息苦しさを感じる事もあります。その集団を守るための一部として存在している事を自覚しないと、コミュニティから排除される不安を感じた方も多いのではないでしょうか?

 パートナーと巡り会って結婚したら、また新しい人間関係が始まります。配偶者との関係だけでなく、義父母や義兄弟、相手方の親戚との付き合いも生じてきます。子どもが成長したら我が子の友だちの親との交流もある事でしょう。このように、人は死ぬまで人間関係で悩まされるのは間違いありません。

 冒頭で「信頼関係が大事」と書きました。人は誰でも、自分に危害を与える人と一緒にいたくはありません。もし意図的にそうしてくる人がいるなら、すぐに離れるべきです。自分で自分を守る事が大前提ですから。しかしだからと言って、誰でも彼でも遠ざけてしまっては生きていけません。

 この人は好き、この人は嫌いと言う判断基準は自分にあります。その理由はさまざまあるでしょう。いじわるをされたとか、具体的な原因がはっきりしていれば良いのですが、原因がはっきりしない「なんとなく嫌」と言う感覚もあるはずです。「馬が合う・合わない」と言ったら良いでしょうか。

 占いで言う「相性」がある事を、皆さんも何となくご存じだと思います。自分と全く考え方が同じ人など存在しません。親兄弟でもそうですし、たとえ双子でも同じではありません。

 まずは自分の「思考のクセ」を知りましょう。その次に、相手の「思考のクセ」を知る事が出来たら、付き合い方が楽になってきます。

 自分自身、様々な人間関係で悩んできた経験から、同じように苦しんでいる方の力になればと思いペンを執りました。極度のコミュ障である私が、四柱推命を通して気づいた事をこれから紹介していきたいと思います。

ご意見、ご感想などがありましたら、お気軽にお伝えください。
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