第四話「霊眼が開く時」

事故がきっかけで霊が視えるようになった男性の話である。

《霊眼が開く》という言葉がある。霊能者の方たちは、だいたい幼いときから霊眼が開かれていて霊が視えるのだが、何かのきっかけで今まで視えなかったものが視えるようになった人の話を聞いたりする。

私の教室に来られていた五〇代の男性の話である。彼は、ある事故で奇跡的に助かった人なのだが、それまでは視えなかったものが急に視えるようになったと言うのだ。

事故後、ある日彼が街を歩いていると、母親と少女がコンビニの自動ドアの前に立っているのが見えた。中に入らないのかなと思って見ていると、他の人たちが二人の身体を通り抜けていくのである。

彼女たちは亡くなった霊だったというわけだ。それまで霊など視たことなかったのに、急に視えるようになってしまって本当に驚いたそうだ。

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そう考えると、もしかしたら私たちも、知らず知らずのうちに何人もの霊の身体を通り抜けているのかも知れない。

もしかしたら、タクシーの座席に霊が座っているのに、知らずにその上から腰かけているなんてこともあったのかもと考えると、怖くなってこないだろうか?

遠い昔、山手線の電車で席に座っていたときのことである。ある女性がぶつぶつ独り言を話しながら入ってきたことがあった。

「いつまで憑りついてんだ、このやろう!」

大きな声で怒鳴っていたのだ。周りにはたくさんの人が乗っていたのだが、たしかに独り言だった。私は怖くなって、どんな顔をしているのか見たいと思いながらも下を向いていた。

幸いにも、次の駅で降りてくれたのだが、きっと彼女はいつまでも憑りついて離れない霊に業を煮やしていたんだと思う。

事故で視えるようになった男性にはまだ続きがあった。彼はその事故のあと、《視えないものが視えるようになった》だけでなく、不思議な力を身につけたそうなのだ。

「友人の病気を治したんです」

あるとき、彼の友人が腎臓だったか胆嚢だったかに石ができたらしく、入院したので見舞いに行ったときのこと。彼は、その友人の腹の中の石がなくなるように念じながら、腹に手を当てていたそうだ。

すると、再検査の結果、その石が何故かなくなっていたそうだ。偶然だったのか、彼の不思議な力によるものなのか、それ以降はそういう力を使っていないのだとか。

私の解釈としては、彼の力によって友人の自然治癒力が増大し、その結果石を消滅させたのではないかと勝手に考えている。

椎間板ヘルニアは、骨と骨の間の椎間板が外に飛び出して神経を刺激することにより痛みを発症するのだが、手術などしなくても自然に飛び出した部分がポロッととれて治ることがあるそうだ。

人間は、自分で自分を治す不思議な力を持っているのである。

《ヒーリング》とか《気功》とか言われるものは、その人の持っている自然治癒力を増大させる手助けをしているのではないかと思う。結局は、医者が病気を治すのではなく、患者自身が治すのだというように。

《占い》や《カウンセリング》も、相手が幸せになれるように手助けをするだけなので、傲慢にならないように、謙虚な気持ちを忘れないように心がけている。

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