野球・原辰徳監督

今年で監督を辞任する高橋由伸監督に代わり、原辰徳監督が巨人の次期監督になるとのこと。

批判を恐れず実行しきる男・原辰徳。なぜ今、この名将が呼ばれたのか?

10/5(金) 17:01配信

 まだクライマックスシリーズ進出を賭けた戦いが残る中で、巨人・高橋由伸監督の今季限りでの辞任が明らかになった。

 「監督を引き受けた時点からチームの勝敗の責任は監督が背負うと思ってやってきたし、その思いは3年間、変わっていない。チームの成績が良くないというところで責任をとらなくちゃいけない」

 山口寿一オーナーによる辞任発表を受けて、遠征中の広島で取材に応じた高橋監督は決断の理由をこう語ったという。

 2015年オフの監督交代劇はファンの誰もが覚えている。

 原辰徳前監督の退任に伴い、球団は現役続行を望んでいた高橋由伸のユニフォームを脱がせて監督に指名した。

 幹部候補生として兼任コーチの経験はあったが、指導者としての準備不足は明らかだった。しかしそれからの3年間は勝利と育成という二律背反の命題を求められる巨人の監督として、歴代監督と同じ宿痾を背負いながらチームを率いる立場に変わりはなかった。

編成面など球団の責任も重い。

 「戦力の補強をはじめ、監督に対して十分なバックアップをできていなかった。私からは申し訳なく思っていると伝えました」

 退任を明らかにした山口オーナーが詫びたように、球団の責任も重い。

 今季はスコット・マシソン投手とアルキメデス・カミネロ投手という8、9回を任せる2人の外国人選手がともにケガで戦線離脱。それに代わる投手が見つからないままに中継ぎ、リリーフ陣が崩壊するなど、編成面での失敗もチーム成績に大きく響いている。

 その中で必死に戦い、我慢して選手を育てた。

 ようやく岡本和真内野手や吉川尚輝内野手、重信慎之介外野手や田中駿太内野手と若手野手の台頭は見えてきたが……。

 育ててきた選手たちと栄光を掴む前に、自ら身を引く決断を下さざるを得なかった。

では原辰徳とは、どういう監督なのか?

 後任候補として一本化されたのは過去2回、12年の在任期間で7度のリーグ制覇、3度の日本一の実績を誇る原前監督だった。

 3度目の監督復帰は異例中の異例の事態だ。

 それだけ球団がチームの現状に危機感を抱き、チーム再建を託せる能力を評価してのものだったということだ。

 原辰徳がどういう監督かというエピソードがある。

 それは2度目の巨人監督時代の2014年のある采配を巡ってのものだった。

 「理解ができない」

 これは7月12日付のサンケイスポーツの人気コラム『ノムラの考え』の書き出しだ。筆者は球界の頭脳とも言われる野村克也元ヤクルト監督である。

 記事が厳しく批判しているのは、前日の11日に東京ドームで行われた巨人対阪神戦でのある采配についてだった。

スタンドがどよめいた内野手5人シフト。

 2対2の同点で迎えた6回に阪神はマウロ・ゴメス内野手とマット・マートン外野手のタイムリーなどで2点を勝ち越し、なお1死二、三塁の場面だった。

 2番手の左腕・青木高広投手が打席に左打者の今成亮太内野手を迎えると、原監督が一塁側ベンチから出てきて、マウンド上に選手を集めて守備陣形の指示をする。ここで異様だったのは集められたのが内野手だけでなく、外野手も含めたグラウンドのすべての野手だったことだ。

 輪が解ける。

 すると二塁の片岡治大内野手が二塁ベース付近に移動し、左翼の亀井善行外野手が内野用のグラブに持ち替えて、そのまま一塁手と二塁手の間の守備に入った。

 外野手1人を内野に配した内野手5人シフト。外野は左中間に松本哲也外野手、右中間に長野久義外野手が位置した。

 スタンドがどよめいたのはいうまでもない。

 この奇策に反応して阪神ベンチが今成に代えて、代打にスイッチの西岡剛内野手を送る。

 すると1度は亀井が左翼の定位置に戻ったが、カウント2ボール2ストライクと追い込むと、今度は右打席の西岡に合わせて亀井が遊撃手と三塁手の間に陣取り、再び内野手5人シフトが決行されたのだ。

 そして5球目を西岡が明らかな右狙いで右翼にファウルを放った後の、運命の6球目。青木の136キロの真っすぐがやや高めに浮いたところを、西岡がはじき返すと打球は誰もいない中堅に弾み、2人の走者がホームを駆け抜けた。

 結果的に試合は5対12の大敗だった。

翌日の新聞では多くの評論家が酷評。

 変則シフトの条件を相手が強打者で長距離打者であることと本塁打を打たせないための手段と規定した野村さんは、その条件に沿わない西岡へのシフトに疑問を呈する。

 「原監督は『代打西岡』がコールされる直前、今成を打席に迎えたときからシフトを変えてきた。打者が今成でも西岡でも、この場面でこれほどまでに1点にこだわる理由が私の頭にはまったく浮かんでこなかった」

 こう指摘した上で、これを指揮官のスタンドプレーと断じたのだ。

 「肩書きによって錯覚しがちだが、監督とはある意味、裏方である。あくまで主役は、選手、巨人のように強力なチームで、しかもこの時期に動きすぎる必要は、ない」

 厳しい論調だった。

 野村さんだけではない。結果が失敗だっただけに、翌日の新聞ではほとんどの評論家が、この内野手5人シフトを酷評したのである。

 ただ、原監督は全く気にしていなかった。

 なぜならこのとき原監督が見ていたのは、その阪神戦だけではなかったからだ。

「そういう経験を積ませるチャンスだと」

 「前から守備のオプションとして考えていて、いつかやれる場面がきたらやろうと思っていた。2点をリードされて、ここだという風景が見えたんだよ」

 変則シフトは決してその場の思いつきではなかった。原監督の頭の中にはずっとあった作戦だったという。

 もちろん試合を諦めたわけではない。劣勢に流れた試合で、ただずるずると負けるのではなくその負け方をどう仕切るか、だ。亀井に内野を守らせたのは、この阪神戦を乗り切ることだけが目的ではなかったということだ。

 「選手に実戦で1度は経験させておきたかった」

 後に原監督から聞いた話だ。

 「実際にそういうシチュエーションで守ってみることで、例えば(阿部)慎之助(捕手)はどういうリードが必要なのかとか、経験できて考える材料が増えるはずです。

 守っている選手たちも、1度、やってみることで本番で見えてくる景色が変わるはずなんだ。そういう経験を積ませるチャンスだと思った」

「でも論評は論評だから」

 2012年、’13年とリーグ連覇した巨人は、この時点ですでにリーグ首位に立ち3連覇へとひた走っている時期だった。ただ’13年は日本シリーズで楽天に敗れて連続日本一は逃していた。

 実際にそういう場面が起こるか、起こらないかは分からない。ただ、いつかあるかもしれない1点を守りきらねばならない究極の勝負を想定して、選手に経験を積ませる機会を探していたのである。

 「失敗したら批判されるのはわかっていた。でも論評は論評だから、みなさんが観て思ったことを言ってくださいということだね」

 批判を恐れずそれを実行できる胆力がある。

 単純な試合の勝ち負けという視点とは背景が違うということだ。このときの内野5人シフトとは、もっと大きな視点でチームを動かした結果のものだった。

 この場面では野村さんをはじめほとんどの評論家が、その背景を見極められずに批判が噴出した。

 それを承知で批判を恐れない決断力と実行力がある。それがリーダーとしての原辰徳の真骨頂なのだ。

原監督が今こそ必要な理由。

 巨人は4年連続で優勝から遠ざかり、今季は12年ぶりの負け越しとどん底にいる。

 ファンの間では今回の高橋監督の退任には異論もあるだろう。高橋監督の続投論や松井秀喜さんの復帰待望論など様々な意見があるかもしれない。

 確かに監督を含めたチームの「若返り」という点では、原前監督の復帰は時代に逆行するかもしれない。しかしどん底に沈んだチームを再建するには、大胆な決断力と批判をおそれずにそれを進めていく実行力なくしてはありえないということだ。

 そう考えると監督・原辰徳の現場復帰は、必然だったといえるのかもしれない。
(「プロ野球亭日乗」鷲田康 = 文)

[出典:批判を恐れず実行しきる男・原辰徳。なぜ今、この名将が呼ばれたのか?(Number Web)(Yahoo!ニュース > https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181005-00832078-number-base ]
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そんな原辰徳監督の四柱推命です。

原辰徳監督(1958年7月22日生まれ)

年 戊戌 偏印  衰
月 己未 印綬 冠帯
日 庚子     死

大運 己巳 印綬 長生
流年 戊戌 偏印  衰

比肩 金 ●
食神 水 ●
財星 木
官星 火 
印星 土 ●●●●

原監督の命式

原監督は庚子日生まれで、庚は陽の金、子は冬(12月)の水(陽)です。
「水の中の刀」といった感じです。

DAIGOさんも庚子日生まれです。
女優・北川景子さんと歌手・DAIGOさんの相性

比肩が弱く、自力で運を切り開くタイプではないように思います。
強い印星が特徴的で、どうすれば成功するかを常に考えています。

印星が強い人は、自分のやり方に強い自信を持っているため、たとえすぐに結果が出なくても我慢強く努力します。
評論家に批判されよとも、自分の信念を貫き通すのはこのためでしょう。

中心的な星である月柱の印綬:冠帯が、愛情溢れる人格者であることを示しています。
己の天徳貴人や未の天乙貴人が、目上の人に引き立てられて運が開け、社会的に成功することを暗示しています。

今年・来年は、強い印星をさらに強めてしまい、悩み多い年になりそうです。
再来年の比肩の年になれば、比肩が強められて強気にいけるのではないかと思います。
もし巨人の監督になるのなら、来年を忍耐で乗り越えて、再来年に期待したいところですね。

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