改作・グリム童話「オオカミと七匹の子ヤギ」

 ねえ、眠れないの? 困ったなあ。じゃあさ、眠くなるようにお話してあげるね。

 むか~しむかしある所に、お母さんのヤギと七匹の子ヤギが住んでいました。と言う事は、お父さんのヤギはいないから母子家庭なんだ。お母さんだけで七匹の子どもを育てるなんて大変だね。でもこれが人間の場合は、すごい事になっちゃう。

 ゼロ歳から中学生までの子どもがいる家庭には児童手当が支給されるんだけど、ゼロ歳から三歳未満は一人当たり月額一万五千円、三歳から小学校が終わるまでは月額一万円、しかも第三子以降は月額一万五千円、中学生は月額一万円の児童手当が支給されるから、もしこの七人がゼロ歳から六歳までの全員年子だったとしたら、七かける一万五千円で総額十万五千円の月額支給になっちゃう。

 しかも、母子家庭の場合は十八歳まで支給される児童扶養手当が、子どもが一人の場合は月額四万二千九百十円で、二人なら一万百四十円、三人目以降はその都度六千八十円が加算されるんだって。そうすると、総額八万三千四百五十円の児童扶養手当が毎月支給される事になるよね。

 あと、児童育成手当っていうのが、児童一人につき一万三千五百円とか支給されるとか言うけど、これはあまり聞いた事がないからよくわかんない。もしこれを受ける事が可能だとしたら、七人で九万四千五百円になる。これらを全部足してみると、二十八万二千九百五十円になる。

 確かに、一人で七人の子どもを育てるのは簡単じゃないけど、親が近くにいて助けてくれると随分と助かるんじゃないかな。それと、夫と離婚したと言いながら、実際は夫婦同然で暮らしながらいろんな手当をもらっているなんて人たちの話も聞くけどね。

 お母さんは、食べ物を得るために森に行く前に、子どもたちが心配だから「オオカミが来ても開けちゃだめよ。オオカミはガラガラ声と黒い足だからね」って言って出かけるんだよね。そりゃあ、小さい子どもたちだけだと心配だよね。もしアマゾンがあったら、ネットで注文して配達してもらうんだけどね。

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 それで、オオカミがやってきてお母さんヤギの真似をして、ドアを開けてもらおうとするんだけど、声がガラガラでオオカミだとバレちゃったから、店で大量のチョークを買って、それを食べてガラガラ声を治すんだって。チョークを食べるとガラガラ声が治ると言うのは、チョークが炭酸カルシウムで、この時代には喉の薬として使われていたんだろうね。

 声が優しくなったけど、「今度は足を見せて」って言われたので見せると真っ黒だったので、やっぱりオオカミだってバレちゃった。オオカミは今度はパン屋に行って、「足を怪我したから小麦粉を塗ってくれ」って頼むんだよね。パン屋の主人が言われた通りにしているって事は、怪我をして小麦粉を塗る人がいたんだろうね、きっと。

 それで、白くなった足を見せると、子ヤギはお母さんだと思ってドアを開けちゃって、柱時計の中に隠れた一番末っ子以外はみんなオオカミに食べられちゃった。満腹になったオオカミは眠りこけちゃうんだけど、その後、お母さんが帰ってきて、末っ子から話を聞いてびっくりしちゃうんだけど、オオカミのお腹が動いているからまだみんな生きていると思って、ハサミでチョキチョキと切ってお腹から助け出すんだよね。

 でもまあ、いくらよく寝ていたとは言え、麻酔もかけないのにお腹を切られても寝ていられるなんて、オオカミはとんでもなく痛みに強いのかも知れないね。それはある面では良い事なのかも知れないけど、お腹を切られた後に石を詰められて縫い合わされても気づかないなんてのは、痛みを感じないって事が悪く働いちゃったよね。

 良く寝て満足したオオカミは、お腹の中で石をゴロンゴロンとさせながら、喉が渇いたので泉で水を飲もうとするんだけど、水の中に落ちちゃって溺れて死んでしまうんだよね。よく考えると、お母さんヤギはそんなに悪い事はしてない気がするんだよ。オオカミを直接殺したわけじゃないしね。

 もしオオカミが、「なんか腹の調子がおかしいなあ」と思って、病院に行って診てもらえば「オオカミさん、大きな石が詰まってますよ。手術して取り除きましょう」って事になって、死なずに済む余地を残しているんだもんね。水を飲むにしても、落ちないように用心しながら飲む事だって出来たはずだし。

 そう考えると、このお話は結構、ほのぼのとした内容かも知れないよね。どう? 眠くなった? それは良かった。じゃあ、おやすみなさい。

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