いよいよ今日、WBA世界バンタム級王者の井上尚弥選手が、階級最強を決めるトーナメント「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」のバンタム級開幕戦に臨みます。
井上尚弥、最強証明のチャンス到来。4人の世界王者を含むトーナメント。
5月に3階級制覇を達成した井上尚弥(大橋)のWBAバンタム級王座初防衛戦が目前に迫った。
今回はただの防衛戦というだけでなく、賞金トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」の初戦。挑戦者のフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)は元WBAスーパー王者の肩書きを持つなかなかの曲者だ。はたして日本が世界に誇る“モンスター”は新たな舞台でどんな試合を見せてくれるのだろうか──。
試合が目前に迫る中、ひしひしと伝わってくるのは井上の好調さだ。「減量がうまくいっている」と語るように、これまでならピリピリしていた試合3日前の予備検診でも笑顔が見られた。
前回のバンタム級進出第1戦は、クラスを上げたにもかかわらず「(リミットが)1.4キロ増えた感覚的な部分が分からなくて、けっこうきつかった」そうだが、今回は第1戦の経験がいきているのだろう。とにかく全身から「絶好調」というオーラが発散されているのだ。真の世界一を決める豪華メンバー。
加えてメンタル面の充実も見逃せない。モチベーションを高めているのはWBSSという冠である。これは昨年、ヨーロッパで始まった実力者8人による賞金トーナメントで、強い選手がみんな集まって本当の世界一を決めようじゃないか、というシンプルにして大胆な発想から生まれた。
主要な団体だけでも4つあり、やれ暫定だ、スーパーだと世界チャンピオンが乱立している状況は、長年にわたってファンを辟易させてきた。
そんな不満を一気に解消してくれるWBSSの課題は、真の世界一を決めるにふさわしい実力者が参加してくれるかどうか、にあった。しかし蓋を開けてみると、昨年開催のシーズン1、クルーザー級は主要4団体の王者がすべて出場。シーズン2に組み込まれたバンタム級も、空位のWBCを除き、WBAスーパー、WBA(井上)、IBF、WBOと4人の世界チャンピオンが参加し、名実ともにバンタム級のワールドカップとなったのである。
つまりバンタム級の場合、優勝すれば自動的に3団体統一王者になれる。さらに準決勝、決勝の会場が、井上のかねて希望している海外の可能性が高いということも、やる気をアップさせている。井上優位が定説だが、イージーではない。
そんな胸の高まる大会の初戦で迎えるのがパヤノだ。井上の優位は動かない、というのが全世界共通の予想とはいえ、パヤノの経歴やボクシング・スタイルに目を向けると、決してイージーな相手ではないと言えるだろう。
ドミニカ共和国の極貧家庭に8人兄弟の末っ子として誕生したパヤノは6歳でボクシングをはじめ、アマチュアでアテネ、北京と2度の五輪に出場した。紛れもないトップアマで、本人曰くアマ528戦(35敗)。421勝25敗との報道もあり、正確なレコードは定かではないが、いずれにしても相当な戦績であることは間違いない。
’10年にプロデビューして’14年にWBAバンタム級王座を12度防衛していたアンセルモ・モレノ(のちに山中慎介と2度対戦)を6回負傷判定で下し、WBAバンタム級スーパー王座を獲得したのが出世試合となっている。
パヤノの印象をひと言で表現するなら「曲者」ということになるだろう。頭を下げたり、体をぶつけたり、というラフファイトを厭わない。井上が過去に対戦したチャンピオンクラス、WBO・スーパーライト級で長期政権を築いたオマール・ナルバエス(アルゼンチン)や、前回のジェイミー・マクドネル(英)と違い、なんとも嫌らしいタイプなのだ。それでいて、ただのラフファイターではなく、豊富なアマチュア経験をベースにしたテクニックも持ち合わせる。予備動作の少ない左ストレート、「見えない角度からくる左アッパー」(井上真吾トレーナー)はチャンピオンも警戒するところ。井上が「今回は技術戦になる」と長期戦を覚悟しているのは、パヤノのスタイルをよく研究しているからである。
パヤノの心のよりどころは……。
デビュー以来、バンタム級で戦ってきたパヤノは、井上が「下から上がってきた選手」であり、本物のバンタム級を経験していない、という事実を心のよりどころにする。実際に井上がバンタム級で経験した試合時間は、マクドネル戦のわずか1分52秒。その一戦さえ、パヤノのトレーナー、ヘルマン・カイセド氏は経験値として認めていない。
「マクドネルがもうバンタムでやりたくないことを私はずっと前から知っていた。だからあの試合は井上がKOで勝つと分かっていた。マクドネルは試合をしに日本に来たんじゃなく、引退を決めに来たんだ」
マクドネルが「引退を決めに来た」とは思わないが、1ラウンドで終わっていなかったら、試合はどうなっていたのだろうか。体格で上回るマクドネルが徐々に力を発揮する、という展開もあり得たかもしれない……。早期決着でも、長期戦でも面白い。
サウスポーとの対戦が’14年暮れのナルバエス戦以来2度目と少ないことも、井上の不安要素の1つに数えられる。こうしたことも考慮すると、井上は慎重なスタートを切るだろうし、試合が中盤、後半までもつれる可能性は十分にあると言えるのではないだろうか。
試合が長引けば、井上のバンタム級での適性がより見極められる、という意味で興味深い。“バンタムの洗礼”を浴びせようと、あらゆる手段を尽くすパヤノを、井上が理詰めで崩し、最後は仕留める。そんなストーリーが展開されれば、ファンにとっては至福であろう。
またしても早期決着となれば、それはそれで痛快だ。そういえば、バンタム級としては規格外の体格を誇るマクドネル戦の前に、モンスターはこう発言していたのではなかったか。「今回は簡単につかまえられないと思う」。井上のようなオオカミ少年は大歓迎である。
[出典:井上尚弥、最強証明のチャンス到来。4人の世界王者を含むトーナメント。(Number Web > https://number.bunshun.jp/articles/-/832081 ]
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そんな井上選手の四柱推命です。
井上尚弥選手(1993年4月10日生まれ)
年 癸酉 食神 建禄
月 丙辰 正官 墓
日 辛酉 建禄
大運 甲辰 正財 墓
流年 戊戌 印綬 冠帯
比肩星 金 ●●●△△
食傷星 水 ●△
財星 木
官星 火 ●
印星 土 ●
井上選手の命式
井上選手は辛酉日生まれで、辛は陰の金、酉は秋(9月)の金(陰)です。
「純度の高い金」といった感じです。
金性の生まれの方は美意識が高く、芸術的センスに優れています。
比肩が強く、日支と年支が建禄で、強い肯定感を持つプラス思考の持ち主です。
強気で絶対的な自信を持っている人です。
月支の墓は、宝の箱を意味し、その中には「お金・才能」も入っていることでしょう。
今年は印綬の冠帯です。
印綬は物事の実りを意味し、冠帯は冠を被る、まさにチャンピオンベルトを腰に巻いて王者に君臨するイメージが浮かびます。
世界に衝撃のパフォーマンスを見せつけてくれることを期待しています!
パヤノを1R70秒で倒した映像です↓
井上尚弥vsファン・カルロス・パヤノ【WBSS】2018年10月7日(日)
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