声優の娘から父へ
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父を母に変えたり、
娘を息子に変えたりして、
自由にやっていただいてOKです。
★
❶父親役の〇〇です。
❷玲子(れいこ)役の〇〇です。
よろしくお願いします。
★
❶「もしもし」
❷「もしもし、お父さん?
今、大丈夫?
もう、ご飯食べた?」
❶「いや、まだ」
❷「あ、今帰って来たんだね
じゃあ、これから食べるの?
そっか、遅くまでお疲れ様」
❶「れいちゃん、食べた?」
❷「えっ、私?
うん、私は食べた、
外で友だちとね」
❶「友だち? もしかして」
❷「えっ、いやいやいや、
男の人じゃないよ、女の子。
同じ事務所で、
声優やっている子だよ」
❶「そっか。元気でやってる?」
❷「うん、私は元気。
お父さんは?
風邪、引いてない?」
❶「うん。大丈夫」
❷「そっか、良かった、
お父さんが元気で。
お父さん、鍛えてるもんね。
あのね、お父さん、
私から一つ、報告があります」
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❶「もしかして、結婚?」
❷「いやいやいや、
それはまだ、残念ながら、
先の話で。
結婚じゃないけど、
嬉しいお知らせがあるんです」
❶「もしかして、あれかな?」
❷「そう! そうです!
決まったんですよ、あれが!」
❶「やったね、おめでとう!」
❷「ありがとう! 実は、
ヒロインじゃなかったんだ。
残念なんだけど。……でもね、
そんなに落ち込んでないよ。
ヒロインじゃないけど、
とっても重要な役なの。
しかもね、監督さんが
私を推薦してくれたの!」
❶「監督さんが?」
❷「うん、そう!
あの、新海監督だよ!
私の声が、イメージに
ぴったりなんだって!」
❶「すごいね! やった!」
❷「うん、ありがとう!
お父さんに喜んでもらえて、
すっごく嬉しいよ。
……あのね、
お母さんが亡くなってから、
お父さんが私を
育ててくれたでしょ?
反抗期だったから、
大変だったと思う……。
本当に……いっぱい
迷惑かけちゃって……
ごめんね……」
❶「そんな事ないよ……」
❷「……うん、本当にごめん。
……だからね、私、
お父さんの若い頃の夢だった、
声優に、絶対なりたかった!
お父さんの夢を、
私が叶えたいって、
ずっと思ってたの……」
❶「れいちゃん……
ありがとう……
本当に良かった……」
❷「……うん、良かった……
本当に良かった……
お父さんが……
(涙声で)お父さんが……
今まで……私を……
応援してくれたから……
あきらめないで、
やってこれたんだ……」
❶「これからも、
頑張ってね……」
❷「うん、ありがとう……。
私ね、絶対、頑張るよ!
もっともっと頑張る。
だから、これからも、
応援してください!
本当に、ありがとう!」
ご意見、ご感想などがありましたら、お気軽にお伝えください。
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